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Posted by たまりば運営事務局 at

調布から!行こう東北ツアー第3弾実施しました

調布から!行こう東北ツアー第3弾として、
12月13日(土)~14日(日)調布から宮城県石巻市、
女川町などを訪問、石巻、女川訪問クリスマスプレゼント交流しました。


活動目的・活動概要
①現在の石巻・女川周辺の様子を改めて見学 (かき処理場見学、女川かたりべツアー)
②今までかかわった皆様にクリスマスプレゼントを渡し、交流 (鹿立浜、ゆめハウス、げろっぱ、遠藤水産)
③高校~大学生のワカモノが復興支援活動を行う基盤作り (ワカモノプロジェクト サポート)
④他団体との交流を通じ、情報交換 (逗子社会福祉協議会ボラバスツアーとの交流会)
⑤東北の子どもたちと遊ぶというプレゼントを送る (鹿立浜、ゆめハウス)

①石巻市鹿立浜 (大畑仮設住宅)訪問
毎年恒例となった鹿立浜の大畑仮設住宅訪問は今年で4回目となります。
今年は子供達へのクリスマスプレゼントを贈呈すると共に、
牡蠣養殖業の石森様から牡蠣養殖および震災での出来事についてお話を伺うことが出来ました。
クリスマスプレゼント贈呈では、ツアー参加者がサンタクロースやトナカイ、
スノーマンの衣装などを身に着けお菓子や野球の道具などのプレゼントを贈呈後、
屋外で子供達とボール遊びを行って交流を図りました。
 

石森様から震災当時とその後の復興についてお話を伺いました。
震災発生時、石森様は船で沖に出て津波の難を逃れたのですが、
翌日自宅に戻ってみると家が跡形も無くなっており愕然とされたそうです。
家財もろとも無くなった訳ですが、
その中でも家族の思い出が詰まった写真が1枚も残らなかったことが一番辛いと仰っていました。
また、震災後は港の復興を行う気になれない日々が続いたそうですが、
ボランティアを受け入れた後、国内外のボランティア参加者が必死に
がれき処理などの作業を進める姿を見て徐々に前向きな気持ちになっていったそうです。
石森様は本当にボランティアには感謝していると目に涙を浮かべながら何度も仰っていました。
石森様が仰っていた「人」っていいなあという言葉がとても印象的でした。
 
 

②逗子社会福祉協議会ボラバス参加者との交流会
今回は、ゆめハウスの八木様の計らいで、女川に訪れていた
逗子社会福祉協議会ボランティアバスの参加者と、
女川町高白浜のゆめハウスにて交流会を開くことが出来ました。
このボランティアバスは逗子の社会福祉協議会が声掛けをして集まった方々で
10代の若者から年配の方々までの約40名程度のメンバーで構成されていました。
そこで、ゆめハウスの1階に10代を中心とした若者、
2階には年配の方々という形で分かれて食事をとりながら交流・情報交換を行いました。
我々も少数での活動という点では同じ境遇にあるため、
今後逗子の方々とも活動を共にできる機会を模索しても良いのではないかと思いました。



 
③女川町観光協会による 被災地語りべツアー
今シーズン最も冷えた朝、女川町観光協会の被災地語りべツアーを依頼し、
震災と津波による被害および町の復興についてガイドのあべ様からお話を伺いました。
女川町地域医療センターでは津波の到達点や津波発生時の悲惨な状況を、
多目的運動場では、震災後の避難生活や仮設での生活についてお話を伺い、
当時の大変な状況や住民の方々の様々な思いをツアー参加者は聞き入っていました。
 
  

最後に復興まちづくり情報交流館で、現在8年計画で進められている復興計画の概要について教えて頂きました。
多くの地域では防潮堤を建設することで津波対策を行っていくのですが、
女川町では海と共に生活をしているということから、防潮堤を建設しない復興計画を策定されたそうです。
このため、海抜の低い女川街道付近では嵩上げはするものの、
たとえ津波が起こったとしても被害を最小限にすべく商業設備のみ建設し、
宅地は建設しないと決めたそうです。このため宅地は高台に移転するため、
現在高台での宅地造成が進められています。
 
この他も復興は進められており、江島共済会館(横倒しになったビル)の解体が始まっていました。
また、石巻線女川駅が完成間近となっており、3月21日(土)に女川駅周辺まちびらきが開催されるそうです。
この語りべツアーの中でもボランティアの活動について多々お話を伺うことが出来ました。
他の地域とどうように、女川町にも多くのボランティアが訪れて共に活動したこと、
意見をぶつけ合ったことなど、ボランティア活動によって生まれる人との繋がりの大切さを実感することができたツアーでした。

④女川町高白浜 ゆめハウス
いつもお世話になっているゆめハウスに訪問し、クリスマス用の電飾飾りつけと、
お母さん達へクリスマスプレゼント贈呈を行いました。また、合わせて昼食を頂きました。
クリスマスの電飾はワカモノプロジェクトのメンバーが中心となり、ハウス前の柵に取り付けました。
  
取り付け後に電飾の動作も確認しましたが、残念ながら日中の時間帯での取り付けでしたので
夜の雰囲気までは確認出来ませんでした。また訪問した際に確認出来ればと思います。

電飾取り付け後、鹿立浜で購入した牡蠣を蒸し焼きにし、
お母さん達が作ってくれたお弁当と共に昼食を頂きました。
今年、鹿立浜の牡蠣は出来がかなり良いと石森様に伺っていましたが、
しっかりとした身で味も良く噛めば噛むほど甘味が出てくる最高の牡蠣でした。

もちろん、ゆめハウスのお母さん達やお父さん達にも召し上がって頂きました。
出発前、いつも美味しい食事を作って下さるお母様達にワカモノプロジェクトメンバーから、
クリスマスプレゼントを贈呈しました。中身は浜食さんの漬物セットでしたが、
受け取ったお母さん達は大変よろこんでいらっしゃいました。
 

 
⑤プレゼント贈呈
帰京前、ワカモノプロジェクトが交流を続けている石巻市の
ジュニアリーダーグループ「げろっぱ」のメンバーと合流し
クリスマスプレゼントを届けました。
今回はスケジュールの都合で短時間しか会うことが出来ませんでしたが、
今後も交流を続けるための絆を確認できたのではないかと思います。
この他に、本当に短時間でしたが遠藤水産様にお会いし、クリスマスプレゼントをお渡ししました。


⑥ワカモノプロジェクトサポート 
今回はツアー参加以外にワカモノプロジェクトとしては、
現在企画検討中の第2回大学生ツアーのための情報収集がもう一つの目的でした
。今回のツアーでの成果についてはまだ確認出来ていませんが、
現在はツアー実施時の交流相手の選定やコンタクトを開始している状況です。
第1回の企画段階ではやりたいことと出来ることの
ギャップに苦しみながら何とか成功に結び付けたのですが、
この経験をもとに今回は更に良いツアーを成功させてくれることを期待しています。


総括
今回はワカモノプロジェクトとの合同企画として、
例年実施しているクリスマスプレゼント交流を実施しました。
今回特に印象的だったのは、ボランティアという活動が生み出す大きな力を感じたことです。
震災で大きな被害にあい、立ち直ることすら難しい状況から
ボランティアの方々と活動を共にして徐々に前を向くことが出来たという
石森様の話はとても印象的で、単にがれき撤去などの物理的なものや
寄付という金銭的なものでもなく、人の心を支えるという
とても重要な役割を果たすことが出来るのだということを実感出来ました。
女川町や石巻市を移動する中で、徐々に町が綺麗にそして
明るくなってきているような気がしたのですが、やはりそこに住む皆様が
前を向き復興に取り組んでいらっしゃる成果なのではないかと思います。
我々の団体は小さいながらも「細く」「長く」続けることを目標にしていますので、
今後も様々な方々と交流を続け、これまで作った繋がりを大事にし
そして新たな繋がりを作りながら、我々の出来ることを続けていきたいと思います。

  


  • 2014年12月26日 Posted by fromchofu at 16:46今までの活動